キャリアコンサルタント として 就活中の学生 によくする話

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キャリアコンサルタント

こんにちは。台東区寿のセラピスト兼キャリアコンサルタント兼社労士のの松澤晋平です。

前回までは特定社会保険労務士になるためのかなりニッチな話をしてきました。

その続きで、当初は国家資格キャリアコンサルタントを平成31年1月に取得しまして、その話を…と思ったのですが筆がのらなかったので放置していました。

とはいえ、僕の場合これまたニッチな方法で国家資格キャリアコンサルタントを取得していまして、例によってほとんどの方の役に立たない話になるのが目に見えているので、もう少しマシなネタをやってみようかと思います。

会社員時代、キャリアカウンセラーの仕事をしていたので、資格取得を機にキャリアコンサルタントとしてのリハビリと、社労士としてのコンサル力や自分なりの3号業務のケースづくりを目的に都内某大学のキャリアセンターで相談窓口職のアルバイトを始めました。

アルバイトの開始時期が3月ということで、ちょうどエントリーシート(以下ES)の受付解禁の時期にぶつかり、ひたすらESの添削と内容の方針取りについて学生と話をしたのですが、基本的にほとんどの学生に同じことを話しするので、たぶん、どこの大学生も同じようなところで同じように悩んでいるんじゃないかと思います。

そんなわけでタイトルの話。

大手狙いで就活を始めるためか比較的学生のレベルも高く、大学自体の就職活動に対する学生への意識付けがしっかりしているので、学生が見せに来るESは良くできている一方で、どれも同じような切り口といったイメージです。おそらく大学側が就活に当たって読むべき就活対策本を絞って紹介して、その本を読んだ学生がみんな同じような文章を書いているんだろうなと思います。

そんな文章を踏まえて面談するわけですが、よく言われるのが、「この欄に書く文章はこれでいいですか?」という質問です。聞きたくなる気持ちもわかるんですが、明確な回答が出せない質問です。
まあただキャリアコンサルタント的に、なにがしかの回答が必要なので、僕の場合はまずESの質問に対してアプローチがあるかどうかで可否を回答しています。

例えば志望理由を400字程度で問われた場合

  1. 「~~という理由で志望しました」という文言やそれに類する文言がない場合
    →「質問に答えていないのでさすがにこれは問題」と答えます。この場合はNGとみなして志望理由を考えてもらいます。
  2. 「~~という理由で志望しました」という文言やそれに類する文言だけがある場合
    →質問に対する回答があるのでとりあえずはOKですが、次の質問・提出期限などを勘案してOKもしくは条件(「宿題」と言い換えることもあります)付きOKを出します。
  3. 「~~という理由で志望しました」という文言やそれに類する文言に加えて、入社後に自分の実現したいことまで書いている場合
    →質問に対する回答ができているだけでなく、質問の本質をついているとみなし、次の質問を勘案しつつ「てにおは」だけ見てOKを出します。

と、まあこんな感じで対応が分岐します。
とはいえ、ここで出すOKの基準は、あくまでESの質問に答えているか否かです。提出にあたっては、これに学生自身の考えや方向性の主張を加えるするように勧めています。これがESにおける質問の本質だと思っています。「これでいいか否か」について字面上の質問に対する回答ができているかどうかであって、僕が書くように勧める、その先の部分(すなわち「質問の本質」に対する回答)については企業との本当のマッチングを図る部分になってくるので、回答はできないわけです。その部分については、いいかどうかと問われても、「会社の考え方次第ですよ」となるわけです。

「この欄に書く文章はこれでいいですか?」という質問が問われる理由としては、学生の場合、文科省教育で模範解答ありきな学問を長く続けてきたからだと思います。絶対的な正答が存在し、それを出さなければならないという意識が強いのではないでしょうか。
ただESの出題者は求人企業の数だけあり、それぞれの企業に出題者がいて同じ質問であっても、その全員が違う考え方をするうえに、学生の回答次第で合否基準も変化するため、絶対的な回答は存在しないでしょう。これは文科省ベースの学校教育から、厚労省ベースの人材教育にシフトする第一段階であり、この質問群の出来によって、その学生の将来性を計るのではないかと考えるわけです。

実際のところ第一次選考の大半は、ESの質問に字面通りの回答をしていれば、概ねES選考は通るのではないかとは思いますが、選考が進むにつれESの内容は面接と相まって、企業とのマッチング度合いを測るものとして扱われることも念頭に入れて書くのがいいですよということなのです。

次回、また別の「よく話すこと」を書いてみようと思います。

就活 ああ次もキャリコンネタだ

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